久々のホームページ更新となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか？
コルノ・ボヴィーノは、昨秋のイタリア出張後から、各地のマルシェやイベントに出店させていただいておりました。
たくさんの人に出会い、南イタリアで小さな農家が伝統を継承し、技術革新に努めて、限定量のみを作っているオリーブオイルを、実際にご試食していただくことができました。皆さまのご意見やご感想を参考に、今後も精進してまいります。いつもありがとうございます。
今年2023年はオリーブオイルと生産者の選定まで大変時間がかかり、いつも予約販売をさせていただいているお客様へも入荷後のご案内となりました。また、ホームページでのお知らせも、大変遅れましたことをお詫び申し上げます。
昨年１０月にイタリア、カンパニア州を訪れ、いくつかの環境保全型農業を実践している農園を視察しました。その後長い交渉の甲斐あって素晴らしいエキストラヴァージン・オリーブオイルをチレント地方の2社の生産者さんから今年も奈良に直輸入することができました。
チレントはアンセル・キーズ博士が移り住み提唱した地中海式ダイエットの研究対象となった地域です。
「チレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園」に指定されユネスコ世界遺産および生物圏保護区となっているため、ページ上部の写真に見られるように、21世紀現在でも豊かに息づく自然と生物多様性が守られています。
サレッラ農園 オーガニック エキストラヴァージン オリーブオイル 「サレッダ」
今回、ご紹介するオーガニックのオリーブオイルを作っているのは、チレント南西部の山岳地帯に位置するサレッラ農園です。
ここではシェフでもあるパスクァーレさんがファームステイを体験できる民宿を営みながら、自社農園でこの地方の固有種サレッラというオリーブを有機栽培して単一品種のオイル「サレッダ（チレント方言でサレッラ種のこと）」を作っています。
標高150~600mに連なる急勾配の丘で育つオリーブ、サレッラを搾ったこのオリーブオイルは、イタリアのスローフード協会が「プレシディオ（後世に残すべき食品）」として認定しています。
爽やかな草の香りと滑らかな口当たりが特徴です。
詳しくは、下記のリンクからどうぞ。
マドンナ デッロリーヴォ農園 エキストラヴァージン オリーブオイル
そしてもう一つ、この度入荷することになった生産者さんが、類まれな職人技で高品質のオリーブオイルを作り出し受賞歴も多数、世界中の愛好家から支持されているマドンナ デッロリーヴォ農園です。
こちらはチレント北部の丘陵地帯にあり、IPM（総合的病害虫・雑草管理）農法を用いて6ヘクタールの小さなオリーブ畑で数種類の固有種を栽培しています。
マドンナ デッロリーヴォという農園の名前は、「オリーブの聖母」という意味で、この名前を冠する教会の隣にオリーブ畑があることに由来します。
生産者のアントニーノさんは地質学者でもあります。クオリティ向上のための研究に熱心で、自社搾油所で収穫後4時間以内に、オリーブの実から種を抜いて搾油する「デノッチョラート」製法を取り入れることで、極めて酸度が低くポリフェノール含有量の多いオリーブオイルを作り出すことに成功しています。
こちらの農園からは、「イトランス」、「コレングラート」、「ロトンデッラ」という3種類の異なる特徴を持ったオリーブオイルを入荷しました。
詳しくは、下記のリンクからどうぞ。
ぜひ、格別の風味をご賞味くださいませ。
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