スパナコピタ(Spanakopita – oにアクセントがくる)は、ほうれん草とフェタチーズを薄いフィロ生地で包んだギリシャの伝統的なパイです。復活祭のメニューでフィロ生地を使って甘いデザートを作りました。今回はそのフィロ生地を使って、お惣菜になるスパナコピタを作ってみます。
今回のレシピ、「スパナコピタ・トライアングルズ」。正確にはギリシャ語でスパナコピタキアと言うそうです。スパナコピタは本来オーブン皿いっぱいにフィロシートを広げて作ります。三角形のスパナコピタは、サイズを変えればもう少しお手軽にアペリティフに出したり、間食にもいいですし、外にも持ち出せそうです。
フェタチーズの代わりに、このレシピでは比較的入手しやすく、そして家庭でも簡単に作れるリコッタチーズ/カッテージチーズ(作り方は下記参照)を使います。フェタチーズを使う場合には、フェタチーズ自体にかなり塩分が多いため、詰め物には塩を加えずに作ります。
そしてオススメは、やっぱりスパナコピタにザジキソース(→レシピはこちら)をつけて頂くことです!
出来立てを頂くのはもちろん美味しいですが、作って冷凍して保存できます。食べる前に解凍してオーブン(またはオーブントースター)で焼くとサクサク感が復活します。パーティーが華やかになる一品ですが、他のお料理の準備もあると言うときに・・・
材料
4人分(8個)
フィロ生地 4枚
ほうれん草(またはコマツナ) 200g ⇨Tips 1参照
リコッタチーズ 80g ⇨Tips 2参照
青ネギ 50g
卵 40g(1個中)
EXVオリーブオイル 『ロリヴェート』 大さじ2
ディル 2枝
塩 2g *
黒コショウ 少々
※生地に塗る分
卵 10g1個分の残り
無塩溶かしバター 適量
*ザジキ(ギリシャ料理のディップ)をつけるので塩分を控えめにしています。ザジキをつけない場合は、塩分を足してください。
作り方
[準備]
1. 青ネギの白い部分を5mm幅くらいに切る。ディルをみじん切りにする。ほうれん草は半分の長さに切っておく。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、青ネギとほうれん草を入れる。フタをして7〜8分間、弱めの中火にかける。焦げないようにときどき上下を返す。
3. ほうれん草と青ネギを取り出しザルに移す。ヘラで押してほうれん草の水気を搾り出す。⇨Tips 3参照
4. 3をまな板の上で細かく刻む。
5. ボウルに細かく刻んだほうれん草と青ネギ、リコッタチーズ、卵、刻んだディル、塩と黒コショウを入れて全体をよく混ぜる。(フィリング)
6. フィロ生地を縦4つの長方形に切り分ける(図の①)。長方形の生地を2枚重ねにする(図の②)。溶かしバターをそれぞれ8組になった長方形の生地に塗る(図の③)。
7. 長方形の生地の一番下に5のフィリングをスプーンで置く(図の④)。
8. フィロ生地を三角形に折って、そのまま生地の端まで折りたたんでいく(図の⑤)。最後に生地をやさしく押して閉じる。三角形を8個作る。
[仕上げる]
9. オーブンを180℃で余熱する。オーブン皿にオーブンシートを敷いて、三角形の閉じ目を下にして並べる。溶き卵を生地に塗る。
10. オーブンに入れ180℃で30分程、生地が色づくまで焼く。スパナコピタ・トライアングルズの完成!
ザジキソースにつけていただきます。
エネルギー(1人分・2個)372kcal/ タンパク質 8.5g、炭水化物47.8g、脂質15.3g、飽和脂肪酸3.22g、
一価不飽和7.20g、多価不飽和1.34g、コレステロール71mg、食物繊維3.1g、食塩相当量0.7g
レシピのちょっとしたコツ
Tips 1: ほうれん草が食べられない場合、代わりに小松菜を使います。小松菜は油で炒めると滑って細かく刻みにくくなるので、炒める前にみじん切りにしておきます。そうすると炒めた後、細かく刻みやすいです。小松菜で作るフィリングも少しだけ苦みが効いていて美味しいですよ。大人味。
Tips 2: 一番簡単なリコッタチーズの作り方:①鍋に牛乳1リットルと塩3gを加えて火にかける。②焦げ付かないように牛乳を混ぜながら80〜90℃まで熱する。③牛乳にクエン酸3gを加えて混ぜ、鍋にフタをする。④10〜15分ほどして分離したらザルでカードを濾し、水分が切れるまで置く。味をみて塩分が足りないと感じるようなら、この後で塩を加えてください。※残った乳清(ホエイ)はスープを作るときに使えますので、最初は塩を控えめにしておくといいです。
参考サイト:「簡単・最速カッテージチーズの作り方」、自家製チーズの作り方レシピ集
http://www.peatshop.com/smoke/cuttcheese.htm
乳脂肪分3.6〜3.7%の牛乳1リットルで200g前後のリコッタチーズがとれます。このレシピのように加熱用にリコッタチーズを使う場合は、上記の方法で十分だと思います。サラダなどに使う場合は、低温殺菌牛乳とレモン汁を使って作った方がなめらかな仕上がりになります。→レシピ「オリーブオイルレシピ ノンホモ牛乳でつくる【自家製リコッタチーズ】」
Tips 3: ほうれん草(または小松菜)は十分に水分を切っておきます。水が切れてないようなら手で絞ります。水分が多いとフィロ生地が破れやすくなり、オーブンで焼いているときにフィリングが生地から出てきてしまいます。フィロは精白した薄力粉で作られています。全粒粉のように食物繊維をあまり含んでいません。地中海式ダイエットの実践としては、食物繊維を補うためにも野菜のフィリングをしっかり詰めたいものです。そのためにも野菜の水分はしっかり切っておきます。でも詰める量は生地が破れない程度にしておきましょう(経験者・談)。
このレシピで使っているオリーブオイル
【自家製フィロ生地】に使ったオリーブオイルは、「ロリヴェート EXVオリーブオイル 250ml」です。
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